請求書を作成するとき、「締め日を毎回手入力するのが面倒…」「月末の日付を自動で表示できたらいいのに」と思ったことはありませんか?
そんなときに便利なのが、EOMONTH関数です。
EOMONTH関数を使えば、基準日をもとに自動で月末の日付を計算できるので、手間が減り、ミスも防げます。
この記事では、EOMONTH関数の使い方と請求書での活用方法をわかりやすく解説しています。
月末の日付を表示するEOMONTH関数
=EOMONTH(開始日,月)
開始日 … 基準となる日を入力
月 … 開始日の月末なら0を入力

EOMONTH=エンドオブマンスと読みます。
請求書の発行日を今月の末日にする

発行日をみてみましょう。
作成している今日は4/28とします。
EOMONTH関数を使うと、発行日は月末の4/30を表示するということが可能になります。
=EOMONTH(TODAY(),0)
開始日には自動で今日の日付が入る関数 TODAY() を入力しています。
月には、当月の末日を表示したいので 0 を入力しています。
前月末を表示したければ-1、翌月末なら1を入力します。
支払期日などは翌月末になることが多いですね。
その場合、=EOMONTH(TODAY(),1) のように、0→1に変えてあげると翌月末を表示することができます。
土日祝を除いた最終営業日を表示する
月末の求め方は分かりましたね。
では、月末が土日祝の場合の最終営業日を表示するにはどうすればいいでしょうか。
その場合は、EOMONTH関数と、WORKDAY関数・祝日一覧を組み合わせて求めることができます。

土日祝をはさむことも多いので、最終営業日が平日になる場合は、以下の手順で関数を組んでおくのが一般的かと思います。

参照用の祝日一覧を作成します。
「エクセル 祝日 20XX年」で検索すると、エクセルに貼り付けられるデータが載っているサイトが出てきます。

わたしはこちらのサイト↑からコピペしました。
祝日のデータを、別シート(どこでもOK)にコピペします。
つづいて、コピペした祝日一覧に名前をつけます。

- 日付をすべて選択する
- 数式タブ
- 名前の定義
- 名前を「祝日」にしてOKを選択
=WORKDAY(開始日,日数,[祝日])
開始日 … 基準となる日
日数 … 土日祝の前の日を指定する場合は-1
[祝日] … 祝日一覧を指定する
例)2022/4/20に、月末最終営業日付を指定したい場合

=WORKDAY(EOMONTH(開始日,0),-1,祝日)
EOMONTH(開始日,0) … 月末の日付を指定するEOMONTH関数
-1 … 土日祝の前の日を指定するので-1
祝日 … 作成した祝日が参照されます

4/29(昭和の日)と4/30(土曜日)を除いた最終営業日の4/28が表示されましたね!
EOMONTH関数を使えば、請求書の日付を自動で月末に設定でき、手入力の手間やミスを防ぐことができます。
特に毎月の処理を効率化したい方にとって、シンプルで便利な関数だと思います。
ぜひ活用して、よりスムーズな請求書作成を目指していきましょう!